Outline
改造したトレーラーハウスを会場に、「CUBE」と題して、3人の作家の映像作品と立体音響を組み合わせたイマーシブ型展覧会が開催されます。
展示内の作品「KALEIDOSCOPE」、「MEM CUBE」、「PULSE」において、Ladaが立体音響のプロデュースと企画協力、Lada所属のサウンドデザイナー・HAL caがイマーシブサウンドデザインを手掛けております。
Concept
茶椀のなかに宇宙の広がりをみるように、極小から無限の境地に入ること。日本の禅的体験が本展示のコンセプトとなっております。
「CUBE」は移動式狭小直方体。内部は鏡面により映像を無限反射し、あらゆる場で果てなき世界を展開します。
装置の偏在性にインスピレーションを受けた作家たちが創り出した、3つの「無限の風景」。映像と立体音響による没入体験型アート展示です。
KALEIDOSCOPE
木村貴史 (plantica)
青山学院大学経営学部卒業、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了。
約600年続く華道の伝統や美学を意識しつつ、次世代の新たな表現方法を追求し、表現の場を市街地のパブリックスペースや仮想空間のメタバースに求めたり、 花柄のファッションアイテムの企画・コラボレーションを積極的に行うなど、生け花の枠に捕われない自由な活動を行っている。近年は中国にて大規模な展覧会の巡回展を指揮している。
カジノ&リゾート施設(The Venetian Macao®)の専属フローリストとして勤務後、2008年に多様な手法を用いて花の魅力を発信するクリエイティブスタジオ「plantica」を結成。星野リゾートやハウステンボスの施設演出から、コスメやファッションブランドのイベント装花、 CMや広告など多方面で装花ディクションを行なっている。
2015年、ミラノ国際博覧会(万博)日本館にて装花ディクション(花鳥風月、四季、地水火風)を担当する。次世代を担う文化人としてUNIQLOのTVCM/広告にフリース・アンバサターとして出演(2009, 2014年)、 またフランス放送局「Canal Plus」や海外放送「NHK World」「Design Talks」のドキュメンタリー番組に取材されるなど、 国内外のメディアからも活動が注目されている。
MEM CUBE
古谷茂利
1980年生まれ、2008年に東京藝術大学大学院環境設計デザイン専攻修士課程修了後、テレビセットデザイナーを経て、2017年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)プリント学科修士課程修了。現在は東京を拠点に活動している。
自身または社会のなかで起こっている、通常かたちとして認識されることのない現象を可視化することをテーマに、平面作品やビデオ作品を通して、言葉の制約に対しての補完と挑戦を行っている。混沌と秩序、 増殖と制限が混在する世の中を描写する。
2017年にロンドンの大和日英基金で開催された個展「var i = phenomena; var x = future; for (i < x) {i++} 」をはじめ、ヴィクトリア&アルバート博物館で開催された「JAPAN: Myths to Manga」(ロンドン、2023年~2024年)や、「アテネデジタルアートフェスティバル」(アテネ、2016年、2018年、2024年)、「Neo Mythos」(Gray Area、サンフランシスコ、2021年)、「I Say Yesterday, You Hear Tomorrow. Vision from Japan」(トレヴィーゾ、2018年)、「REThink Art Digital Festival」(アテネ、2016年)、また、テート・モダンでの「インターネット闇市」(ロンドン、2016年)、サーチギャラリーでの「サーチスクリーン」(ロンドン、2013年)など、国内外の展覧会に参加している。
PULSE
上田真平(HIGHLAND)
和歌山県有田市出身。水瓶座。東北大学卒。ビジュアル制作会社アマナ、広告代理店マッキャンエリクソンを経て、2023年7月に株式会社HIGHILANDを設立。
クリエイターとして20年以上のキャリアを持ち、国内外の受賞歴多数。近年はアート領域での活動も展開中。
瀬賀誠一
2020年よりPARTY所属。ジェネラティブ、物理シミュレーションを取り入れたハイエンドなCGを、フォトリアルとは違った抽象的なアプローチの新しい表現として開発、採用した3Dのモーショングラフィック作品を多く手がけている。CMや映画のハイエンドなCG制作を経て、近年はTVタイトルバック、CIなどを演出。
全天球立体視、球体ディスプレイ、キューブディスプレイなどの作品も制作している。 「eAT 2016 in KANAZAWA」にてオープニングタイトルの世界観を踏襲した360°立体映像作品を公開。
16年に日本科学未来館ドームシアターガイアで3Dドーム映像作品「9次元からきた 男」が公開中。 17年に新宿クリエイターズ・フェスタにて概念的に変容していく地球を表現したパブリックアート「immense veins」を発表。
また、同イベントで時間軸上に同時に存在する事象・現象をテーマにした空間インスタレーション「Extra Dimensions」を展開。 MUTEK.JP 2017では抽象的・科学的概念の可視化をテーマにしたフルドーム立体視作品「Noesis」に参加。
Immersive Sound Design
HAL ca(Lada Inc.)
コンポーザー/サウンドアーティストである菊地晴夏を中心としたプロジェクト HAL ca。ノイズや声、様々な音響オブジェクトを使った実験的音楽表現と、いま、ここに立ち返る、時間に対する円環的な音のデザインの融合により、抽象的な世界にある一瞬の輝きや鋭さを音に映し出すアーティスト。
国立音楽大学卒業後に渡仏し、パリのエコールノルマル音楽院の映画音楽作曲科を審査員満場一致の首席で卒業。またパリ地方音楽院のエレクトロアコースティック作曲科に在籍し電子音響を学ぶ。
これまでに様々なヴィジュアルアートや空間インスタレーションの音響演出を手がけ、広告音楽の分野でも活躍している。
池田翔
2000年 新潟県生まれ。
音による空間表現・空間演出に興味を持ち、レコーディング・ミキシング・サウンドデザイン・サウンドインスタレーションの制作などを行なう。録音と再生によって生じる音響空間に着目し、立体音響を特徴とした制作を行っている。
さらに、立体音響についての学術的な研究も積極的に実施し、アカデミックな文脈とアーティスティックな文脈の接続を行う。
現在は立体音響におけるヘッドフォンを用いたバイノーラル再生とスピーカー再生における聴取印象の差について研究を行っている。
本多悠人
東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。
幼少より様々な楽器に親しみ打楽器、ドラムを中心に様々なフィールドで音楽活動を行う。現在では作曲と演奏と作詞を中心に活動している。
学内オーディションに合格し、藝大室内楽定期第50回に出演クロネコヤマト2024CM「置き配」編でドラム、マリンバを担当。合同個展「moment of us」にて作曲、演奏を担当。
Infomation
CUBE
Immersive Audio-Visual Showcase
Place:OMOTESANDO CROSS EVENT SPACE(表参道駅交差点付近)
Day:2024.9.7(Sat)-10.2(Wed)
Open:10:00-20:00
Entrance Free
*PULSEの展示開始は9.14(Fri)を予定
*9.14(Sat)夕方よりオープニングセレモニーを予定