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青の洞窟 2018|空間をダイナミックにハックする音楽演出を企画

Expertise

音楽演出企画 / サウンドプロデュース / 音と光の連動システム設計 / 楽曲制作・編曲

Outline

400mのケヤキ並木を彩る約60万個の電球を使ったライトアップと、ピアノの演奏が連動する”サウンドジェニック”な音楽演出を企画・制作。

約280万人が訪れる大規模な空間で、音と光の一体感を感じられる演出を考案・制作しました。

Process 1. 空間をハックする音楽演出企画を提案 企画提案 / 体験設計

プロジェクト発足当初、例年通りの混雑が予想されるイベントで、どのように一体感のある音と光の演出ができるのか?という課題がありました。

Ladaは、ピアノの生演奏を樹木のイルミネーションの調光に連動させることで、演奏を鑑賞できない来場者も含めて、音と光の一体感が感じられる様な演出方法を提案し、音楽アレンジから調光システムとの連動設計までプランニングしました。

Process 2. ピアノと400mの並木イルミネーションの連動システム

電子ピアノからAUDIO出力、MIDI出力をし、MIDI信号をDMXに変換することで、樹木の電球の調光がピアノのMIDI信号で制御できるようにしました。ピアノの1つの鍵盤に1本の樹木を紐付けて、鍵盤の動きがそのまま樹木の光の動きにダイナミックに連動するだけでなく、音の密度によって全体の光量が変化するなど、ピアノ演奏の動きとの連動+音楽の全体の盛り上がりに合わせた調光の変化を設計しました。

Process 3. システムと演出の効果を引き出す楽曲アレンジ

演奏に対する実際の光の反応のチェック・光の演出を最大限引き出す楽曲アレンジの検討は、動画の様に実際の渋谷の並木通りを簡易的にミニチュア再現したラボ空間で、ピアノの演奏を実際に行いながら光の反応を確認しながら、調光システムのプログラマーとディスカッションしながらアレンジを進めました。

光を演出させるという特殊な環境での演奏だったので、本番のピアニストへの特別なディレクションも要し、システム設計を理解しながらアレンジした上で楽曲アレンジ・ディレクションまで一連で行えたことが、演出のポテンシャルを最大限に発揮することに繋がりました。