Expertise
企画コンセプト提案 / コンテンツ体験設計 / サウンドプロデュース / サウンドデザイン / アーティストキュレーション
Outline
IG証券が取り扱う米国株・欧州株約7,000銘柄を対象に、株価 x AI x アーティストによる全く新しい音楽体験を提供するサービス「IG Stock Music」。音楽にまつわる企画や体験設計、サウンドプロデュースをLadaがプロデュースいたしました。
Process 1. 理想のユーザー体験のための設計
若者世代にとって、難解でとっつきにくいイメージがある投資に直感的に興味を持ってもらうことがこのプロジェクトの狙いでした。
そのアプローチとして、株価の値動きを音楽で表現するという大枠のコンセプトが決まったものの、一度きりでなく繰り楽しめたり、自然に株に興味を持ってもらうという”理想のユーザーの体験設計”について、試行錯誤を重ねました。
単に「株価によって自動生成で音楽を作る」だけでは、ターゲットである若い層が繰り返し楽しんだり、株価に興味を持つきっかけにはなりません。
そこで
1. 株価のパターンや上昇・下降を音楽のジャンルや情感として変幻自在に表現される ような自動生成の仕組みを作ること
2. 各ジャンルに精通するアーティストをキュレーションし、楽曲制作のプレイヤーと して参加してもらうこと
この2つのアプローチを掛け合わせ、自動生成の仕組みづくりから、各音楽ジャンルの高いクウォリティを伴ったサウンドプロデュースを意識して制作をすることで、自然に音楽のプレイリストを楽しみながら、株や投資について興味を持ってもらうユーザー体験を設計しました。
Process 2. 株価を音で表現するには?
株価を音楽で表現するためにふさわしいデータをリサーチ、実際にいくつものデモ音源の制作を重ね、「ろうそく足」と「チャートパターン」のデータを活用することにしました。
値動きやパターンにはその後の株価の上昇下降を予測できる役割があるので、それらのデータ値から割り出される株価の上下を音楽ジャンル・1曲の中での盛り上がり、盛り下がり、イントロの勢いの良さなどに紐付け、リアルタイム音楽生成を行う仕組みを実証実験・設計してゆきました。
Process 3. ジェネレーティブな音楽設計
設計した株価と音楽の連動システムで、音楽をどのように生成させるかも、課題・実験の繰り返しでした。
単に自動で音楽を生成するシステムでは、企画の目的を達成できず、再生される音は、音楽としてシズル感やグルーヴがあり、カルチャーを感じるものでなければいけません。
そこで、1曲の中を最小限のパーツに分解し、小節ごと、楽器ごとに収録、どの素材が組み合わさっても音楽的に成立する様に設計、計数百種類の音データを収録し制作し、システムに組み込みました。
Process 4. アーティストキュレーション
株・投資について若い世代に親しんでもらうという目的に応じて、生成される音楽を演奏するミュージシャンも、主にミレニアル世代を中心に支持されるインディーズ・ミュージシャンを起用。
緻密な音楽アルゴリズムの設計に、アーティストの感性と持ち味を活かした演奏やビートメイキングが加わることで、有機的な音楽の生成が実現しました。
選出アーティスト
Process 5. PR
参加アーティストにはリリース後のPRにも参加いただき、SNSを中心に情報拡散。
IG Stock Beatsは、IG Stock Musicのサービス開始を記念してスタートした新番組。メインパーソナリティにハマ・オカモト氏を迎え、毎回、素敵なゲストと共に音楽を通して投資に触れていく音楽番組です。番組内では、ハマ・オカモト氏とゲストのクロストークをはじめ、世界初となるAI×アーティストによる株価から生まれた楽曲の紹介もしていきます。